シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日は、珍しくどなたとお会いするお約束もなく、レギュラーの仕事も一段落し、どんよりした空を見ながら、気分はどんよりではなく、まったりしています。
たまには、こういう日があっても罰当たらないよねと思いながら、何かやり忘れているような不安が・・・(笑)
そこで、昨日終った長編シナリオ講座の受講生のアンケートから、さらっと読み飛ばしたサマーセミナーの受講生アンケートにじっくりと目を通してみました。
アンケートは、どの講座でも最後に受講生の皆様にお願いをしています。
講師は、常にもっと良い研修はできないか、もっと力をつけられる方法はないか、もっと、もっと、もっと!!!・・・とどっかのコマーシャルのようにあくなき欲求を持っています。
「受講して良かった」と言われることの嬉しさは何にも代えがたいですが、「良かった」と言われることは当たり前のことです。
内容もカリキュラムも、毎回必死に考えているのですから。
「役に立たなかった」と言われた時の悔しさは、講師のモチベーションになります。「何が足りなかったのか」を知ることは、次へ新たな課題となります。受講生アンケートは、ガンガン書いてくださいね。ちょっとほめ言葉もほしいかも(笑)
いつも所長の後藤が、開講の時に申し上げる言葉があります。
「私(講師)も頑張りますが、講座が成功するかしないかは、受講生の皆さんにもかかっています。フィフティフィフティです。最後までご一緒にお互いに頑張ってまいりましょう」
講師が頑張るのは当たり前です。
受講生の方は、聴講した時には、素直に聴くということが大事なことかと思っています。
私自身、どちらかというと斜に構えるタイプです。
様々な講座に出ましたが、どちらかというと「うん、うん!」と真面目に聴くというよりは、「ふーん、それで?」みたいな懐疑的な気持ちで聴くことが多かったのです。
若い頃は、野心もあり、すぐに手にしたい、すぐにものにしたい想いの方が強いですから、自分の中の想いとすぐにつながらないと、つまんない話なんか聞いていられないって気分になりました。
そんなこと言われなくてもわかっているよ、やっているよと毒づきたくなりました。
最近は、真面目に聴く姿勢を取ります。
「はあ?」と思う場合もありますが、真剣に聴くとなにか必ず「いただけるもの」があることを発見したからです。
自分が持っていない、考えていない何かがひっかかるのです。
とはいえ、ここまで来るのはたくさんの無駄をしてきました。歳をとったからこそ、わかってきたことかと思います。
人はすべて違うと、誰一人同じ人ではないとわかると、聞く耳が持てるのです。
だって、誰一人私じゃないのだから、誰一人同じことを考え、思ってはいないわけです。
だとしたら、違う方法論や違う視点を教えてもらうことができる。
聞く耳を持つと「いただけるもの」がたくさん増えてきます。お試しください。
写真のカレーどら焼き。本物の福神漬けが入っているのがすごい。
どら焼きにカレー。最初、「はあ?」となりましたが、意外とうまい。いける。(笑) 視点を変えるとこういう商品も生まれるんですね。