シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。すっかり秋めいて、朝晩のはるとの散歩も気持ちがよいのですが、散歩コースの外濠公園のデング熱騒ぎには、困っています。
さすがに私の周りは、芸術の秋でございます。
10月、11月とお芝居がたくさん上演されます。
お芝居好きの私としては、すべてにお伺いしたいのですが、10月、11月は、シナリオ・センターは勉学の秋ですので、大阪校も東京も開講、開講で、説明会だ、シナリオワークショップだと動きが取れず、涙を呑んで諦めていますが・・・合間を縫って、なんとかと密かに算段をしている昨今です。
10月3日から5日まで、仲村みなみ講師と作家集団の田嶋幸代さんが、脚本・演出・制作の朗読・舞踊・クラッシクギターのコラボレーション「菊花の契」が、両国BlackAで上演されます。
前回お伺いして、その幽玄な世界に魅了されましたが、今回は雨月物語から。上田秋成の世界を仲村流に、男二人の愛をどう表現していくのか楽しみな舞台です。お問い合わせは、03-6659-3939
10月4・5日は、作家集団の大前クラス方々と声優プロでクションとのコラボで、朗読劇「駅」を北池袋・新生館シアターで上演されます。
駅で織りなされる様々なドラマを、6つのオムニバスで綴ります。
6つのシナリオが、演出・役者さんを通してどのように表現されていくのか脚本家も観客も一緒になって楽しんでください。
脚本監修を作家集団の大前講師が行っています。お問い合わせは、03-5308-0729
10月4日から8日まで、昨年戯曲講座で稽古見学をさせていいただいた演出家安井ひろみさんの「緋色のくちづけ 吸血悲恋乃徒花」が渋谷の伝承ホールで上演されます。
昭和レトロを表現しているこの舞台は、時代着物、美しい日本語で男と女の究極のラブストーリーを展開します。恥ずかしながら、娘も出演しております。
お問い合わせは、0120-240-540 着物で観劇されると500円バックされます。
10月9日から12日まで竹内一郎さんの作・演出の「明星 与謝野鉄幹・晶子の道行き」が紀伊国屋ホールで上演されます。
竹内一郎さんは、戯曲作家・演出家のほかに漫画原作者でもあり、あの「人は見た目が9割」などの著者でもありと多彩な才能の持ち主でいらっしゃいます。
その竹内さんが、新たな切り口で、女にもお金にもだらしがなく、見栄っ張りのエキセントリックな鉄幹、主義主張を越え、時代を越える日本歌壇の明星である晶子との歌人夫婦の不可思議な関係を描きます。出身ライターの中島直俊さんが脚本協力をされています。お問い合わせは、03-5912-0840
というわけで、10月前半だけでもこんなに。
誌面が長くなってしまったので、11月はまたご紹介させていただきますが、舞台の魅力は、なんといっても一期一会。同じ舞台というものがあり得ない・・・だから面白い。
秋の夜長、お芝居の魅力を味わってみませんか。
11月には戯曲講座も開講されます。