しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。
シナリオ・センターの新井です。
現在、シナリオ・センターの作家集団に在籍していて、第14回「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」優秀賞を受賞された小泉さんに、先日新聞のインタビューにご協力いただきました。
ちゃっかりシナリオ・センターの宣伝も兼ねて(笑)
私は初めて小泉さんにお会いしましたが、なんだかすごいパワーのある人だなっと。
小泉さんの名刺には猫のイラストがあって、首輪のところには一個一個ご自分で付けられたスワロフスキーがあるんです。
「私もネコ好きなんです~」
名刺一つでインタビュアーの心を釘付け!つかみはオッケイ状態で始まりです。
インタビューすべてに立ち会うことはできませんでしたが、それでも行ったり来たりしている間に漏れ聞く小泉語録がステキだったので、いくつかご紹介したいと思います。
「シナリオ・センターの宣伝にもなるので、インタビューに協力お願いできますか?」と新井からお願いしたところ、二つ返事でOKを頂きました。しかも「シナリオ・センターさんのためなら、なんでもやりますよ」と。泣かせます。
さらにインタビューを受ける理由がもっとかっこいい。
「何かを始めるのに遅いということはない!というのをいろいろな人に伝えたいんです」
なんですか、もう。24時間テレビを小泉さん一人でできちゃいそうな勢いです。
61歳で第14回「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」優秀賞を受賞された小泉さんだからこその説得力です。
インタビューの中では、こんな風におっしゃっていました。
「例えば、何かを始めるにはもう遅いと思った40歳の人が、5年後の45歳になった時に、ああ、あの時に始めておけばよかった!と後悔して欲しくない。
もちろん45歳でも全然遅くないです(笑) 私は52歳でシナリオの勉強を始めたので」
インタビューをやっている教室を失礼しながら、背中にこの一言を聞いて思わず思いました。僕は何をはじめようかと。
第14回「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」優秀賞を受賞後、
「受賞前に『受賞できるなどと思って応募している年寄は引っ込んでろ』みたいなことが書いてあったサイトを怖いもの見たさで受賞後に見たら『60代の人が受賞したんだから、俺ももっと頑張ろう』『あきらめずに続けよう』というコメントばかりになっていて、すごっく嬉しかった」
そう話してくれていました。だからインタビューも積極的に受けてくださったそうです。
シナリオは想像力こそが勝負なので、受賞された小泉さんやその周りの方々が、ネットのコメントを目にするかどうか、目にしたらどう思うかを想像できないでコメントする人には、一生小泉さんを越えられないだろうなと思う一方で、やっぱり「自分ももっと頑張ろう!」と勇気づけられる人の方が多いんだろうなと思いました。
小泉さんの功績はもちろん、年齢にとらわれず作品を選ぶテレビ朝日さんはさすがです。最終審査委員がいいですしね!
ちなみに、ご家族は小泉さんがシナリオ・センターに行くのは、飲み会に行く口実だと思っていたそうです。
受賞して「お母さんホントにシナリオ書けるんだね」と言われたとステキな笑顔でおっしゃっていました。
そんな小泉さんですが、シナリオ・センターに通い始めた当初は、
「私なんかが通っていいのかなというのがあった。若い方も多いし」
と思っていたそうです。こういう不安は年齢に限らず、書いたことがないから、プロ志望じゃないし・・・私が受講していいのかなと思っている方、意外と多いようです。
もちろんシナリオ・センターは、シナリオが書きたい!小説が書きたい!なんか表現したい!という方、すべて大歓迎です。
だって、小泉さんも言っていました。
「最初は不安だったけど、数か月でみんなあまり変わんないんだなってわかった」
そう、はじめはみんな初心者です。やるかやらないか、その一歩の差が、月日が経つうちに大きい差になるのだと思います。だから、やる前にあきらめないでほしいと小泉さんではないですが思いました。
そして僕も、何か始めたいな、と。
皆さんは何を始めますか?