シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。9月も今日で終わり。早いですね。もう1年の3/4が終わっちゃいました。
今から、今年はというと総括のようですが、なんと自然災害が多いのでしょう。御嶽山で亡くなられた方、本当にお気の毒です。
東日本大震災からあまりに自然に翻弄されて、人間の小ささを感じさせられます。
お知らせをひとつさせていただきます。
終戦記念日に放映されました出身ライター故中園健司さん脚本の「東京が戦場になった日」が、再び放送されます。
10月13日(月・祝)午後3時から4時38分(98分版)NHK総合テレビ
こうして、何度も放映されるのは珍しいこと。
たくさんの方に戦争の悲惨さを知ってほしいとの大きな思いが、NHKさんにもおありなのかも知れませんね。
中園つながりではありませんが、中園ミホさんの朝ドラ「花子とアン」でも、白蓮が世の中の母親たちに、子供を戦争で死なせてしまった母としてラジオで呼びかける回がありました。
「これからは、決して息子を死なせない。平和を守ろう、女に政治を任せたら戦争は起こさない。」と語りかけていましたが、母親の気持ちはいつの時代でも同じなのですね。
中園ミホさんも息子を持っている母親として、やはり言いたいことだったのだと思います。
この後白蓮さんは、「悲母の会」というのを作って、平和運動へ力を注いでいきます。子供を亡くすということは、母親にとってどんなに辛いことか・・・人の命に対して、国を司る方は、敏感になってもらいたいと思います。
閑話休題、NHKから中園ミホさんのところへ中園健司さんの脚本料が、間違って振り込まれたことがあるのだそうです。(笑)
こんなきな臭い時代だからこそ、きちっと戦争の悲惨さを知ろうとするべきだと思います。
もし、まだ「東京が戦場になった日」をご覧になっていない方がいらしたら、是非、中園健司さんの遺志をご覧いただきたいと思います。
作家としての意志をきちんと持っていらした方で、このドラマも中園さんが自ら出された企画だそうです。
戦争の悲惨さのみならず、もの書きとしての矜持も受け取っていただけたらと思います。