シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨夜の急激な寒さに、肩をすくめて寒そうな若者たちをみながら、天気予報をおさおさ怠りなくみていた私は、あったかものをしっかり用意し、ほくそえんでおりました。
と言いつつ、私はぎっくり腰です。(笑)
温度差は、体の大敵。朝晩の寒暖の差を考えて、お出かけくださいね。
昨日に引き続き、嬉しいお知らせです。
MPA/JIMCA(株式会社日本国際映画著作権協会)とデジタルハリウッド大学が行っている「第2回MPA/DHUフィルムワークショップ」の「シノプシスコンテスト」で最優秀作品賞に、研修科YP作田勇人さん、プレジデント特別賞に研修科YP京相絵里子さんが選ばれました。
おめでとうございます。
なんと同じクラスのお二人が同時受賞されました。すごく珍しいことですね。
副賞に、作田さんはハリウッド、京相さんはオーストラリアの旅がプレゼントされたそうです。
このコンテストは、未来の日本を代表する脚本家発掘を趣旨として開催されているもので、今回204通の応募がありました。
審査員に向けての口頭プレゼンテーションもありと、応募すれば結果待ちというのではなく、さすが海外審査らしく、最終審査ではベスト8に選ばれた方々が、会場に向けてプレゼンテーションをし、審査員からの質問やアドバイスを受けたりとなかなかの難関コンテストでした。
その難関を突破しての、お二人の受賞です!
本当におめでとうございます。
作田勇人さんの作品「童貞組長」はある暴力団組長が激しい抗争の中、童貞喪失しようと悪戦苦闘する物語を描いたお話だそうです。今後、世界的に活躍されるように頑張っていただきたいです。
コンクールは、デビューのための登竜門でもあります。
でも、昨日も言いましたように、ここからなのです。
ですから、きちんと基礎力を持っていることが大事なわけですが、もうひとつ大事なことは、俯瞰力、視点です。
シナリオを描くことは、俯瞰でものをみることです。
俯瞰でものを見るということは、自分の感性を磨くと同時に、他人の話を聴く力をつけることだと思うのです。
葛藤、対立、相克を描くドラマは、この3つのものが深ければ深いほど面白くなるわけです。
ご自分と反対の考えや違う想いを知ることが、深さを増すことになるのはおわかりかと思います。