シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨日、義母が亡くなったため日記をお休みさせていただきました。
今週は、休みがちになるかと思いますが、よろしくご了承ください。
大往生の義母を、天国で待っている義父のもとに送り届けることができることが何よりだと思っています。
95歳という高齢のためにもうお友達もいないわけで、家族だけで見送ることにし、しめやかに義母との思い出を兄弟姉妹と語り合っていきたいと思っています。
歳をとるということも、死も誰にでも来ることで、今若いからと言って、いつまでも若くはないわけで、私自身は、明日は我が身という気がしています。
だからこそ、先日も言いましたが大事に日々を楽しまなければと思います。
私が数年前からやらせていただいている大学でのキャリアアップ教育も、一番の肝はここにあります。
人生を謳歌するには、日々を楽しく暮らすには、自分が楽しめる仕事に出会うことだと思うからです。
楽しいというのは、企業戦士として戦うことも、ゆったりと過ごすことも、やりかたや生きかたは違っても、自分がやりたいことであればいいのです。
私は、キャリアアップ教育は子供の頃から始めるべきだと思っています。
自分はどう生きたいのか、子供の頃から、想像し、考える力をつけることが、将来、楽しく生きられるかどうかの決め手だと考えているからです。「将来何になりたい?」という職業を問うのではなく、「どう生きたい」かを常に問うことで、おのずと「何がしたい」かがみえてくると思うのです。
今月末に、久々に千代田区立番町小学校で、シナリオの授業を行います。
キャリアアップ授業ではありませんが、子供たちの想像する力をつけてもらいたいと思っています。
今、子供の声がうるさいという話題があります。
確かに子供の声はうるさいです。我が家も小学校のそばなのでよくわかります。道端でおしゃべりしているお母さんたちもうるさいです。(笑)
うるさいのだ、迷惑をかけているのだということを子供たちも父兄も想像すること。
うるさいと思っている方は、自分もそうして生きて育ってきたことを思い出し、子供が元気な姿は幸せな社会なのだということを想像すること。
相手を思いやることは、相手を想像すること、自分の視点だけでなく、他者の視点を持つことで、大きな気持ちになれます。
ご存知のように、それができるのがシナリオです。
心やさしい、心豊かな、お金ではなく、あってもいいけれど(笑)社会の一端を担いたい。「1億人のシナリオ。」プロジェクトをもっと加速せねばと思います。
他人を想う心が想像力です。その想像力を形にすることが創造力です。
沖縄、福島、東北など等の人々の気持ちをどれだけ想像できるか、そして、そこから何ができるか、二つの「そうぞうりょく」は、社会を、人間関係を明るくしていきます。