シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今年もあとわずかで、相も変わらずバタバタしていますが、この時期は楽しみも多いです。コンクール入選のお知らせが続々やってくるからです。
南のシナリオ大賞の発表がありました。九州・沖縄を中心としたラジオドラマのコンクールです。
大賞「バッテンとオールドミス」梯佐知子さん(元作家集団Q)
福岡市長賞「Aiは傍らに」山本律磨さん(研修科ZH修了)
佳作「いつか晴れ」舘利恵さん(作家集団XN)
おめでとうございます。
先週映画祭が行われた伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞は、映画祭の席上で発表となります。
最終候補者は、演台の上で初めて結果発表をされるので、嬉しい驚きと悔しい溜息とがないまぜに聞こえるシビアな授賞式です。(笑)
中編の部大賞「弥勒のいと」松井香奈さん(研修科YI)
スタッフ賞「もう一度、恋してみよう」杉本仁さん(研修科ZR)
篠原哲夫審査員奨励賞「晴れたら、さようなら」川崎誠子さん(本科P)
松岡周作審査員奨励賞「ドン・ぶら子~ブラジルの人に聞こえますか~」笹野ななえさん(本科YO)
坂井昌三審査員奨励賞「脆醒」南里知秀さん(研修YI)
おめでとうございます。
大賞作品は、これからご本人が映像化しなければなりません。松井さんがご自分の脚本をどんな形に映像化されるのか楽しみですね。
来年の伊参スタジオ映画祭で上映されます。
こちらは小説です。「ちよだ文学賞」。
第9回目の今年は、大阪の若樹純さんが、惜しくもちよだ文学賞は逃しましたが、最終5編に残り、冊子「ちよだ文学賞」に掲載されました。
最終候補「カレー喫茶さぱなの奇蹟」若樹純さん(大阪校)
おめでとうございます。
今、カレーフェアをやっている神保町ですが、その神保町でカレーがつなぐ奇蹟のお話です。心温まるすてきなお話でした。
また、同じく千代田区主催「ちよだジュニア文学賞」というのがあります。小学生・中学生の小説コンクールです。
その優良賞に、作家集団新井講師の孫、お茶の水小学校5年生の京谷美雨ちゃんが受賞されました。読書と物語作りが大好きな女の子です。
おめでとうございます。将来が楽しみです。
この「ちよだ文学賞」「ちよだジュニア文学賞」は、神田神保町の書店街や、多くの美術館、博物館があり、多くの文人が住んでいたところとして知られている文化の中心千代田区が作った小説のコンクールです。
ちなみに新井講師は「番町麹町幻の文人町を歩く」(言視舎刊)という文学散歩の本も出されています。
老いも若きも、自分の想いを表現し、発表するというのはとてもすばらしいですね。
どんどんコンクールに挑戦していただきたいです。
自分の想いをただ綴るだけでなく、他人にみてもらうことは大事です。
他人がどのように感じ、どのように受け取るか・・・そんなつもりで描いたわけではない、そんな風に思うのか・・・ということは、よくありますね。
ゼミナールなどでも、悔しい思いをされたシーンは何度かおありだと思います。ですが、そこが一番必要なことです。
自分の想いを、的確に人に伝えることは難しいことです。ホント、悩みます。
どう伝えるか・・・その技術をしっかりと学んでいきましょう。