シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。さむ―――い。大寒は昨日でしたのに、今日の寒さは尋常ではないですね。
昨日は、フジテレビヤングシナリオ大賞の2014年度の審査委員長を務めた草ケ谷プロデューサーがおいでくださり、ヤンシナ大賞についてお話ししてくださいました。
さすが、ヤンシナというと超人気で、聴講生100人を超えて、満員御礼になってしまいましたが、なんとか皆さんを受け入れたいと、机を抜いて椅子だけにするなど事務局は大わらわでした。
メモは取りにくかったかもしれませんが、皆さんに聞いていただきたいという思いでしたので、ご了承くださいね。
今回からネットから、フジテレビのホームページからの応募になるので、その事務的なご説明も丁寧にしてくださいました。
草ケ谷プロデューサー曰く暗黒の時代だけに、「フジテレビヤングシナリオ大賞」への思い入れは熱いです。
新しい視点、新しい発想、新しい書き手(脚本家)を探しているわけですが、2014年大賞の「隣のレジの梅木さん」の予告編を見せてくださりながら、何故この作品が大賞になったかのお話をしてくださいました。
バランスがとれているという意味で大賞にするなら、圧倒的に佳作の「家族はじめました」でしたけれど、キャラクターが抜群に際立っていたという「隣のレジの梅木さん」になったそうです。
何よりもキャラクターが際立っていることが大事だと草ケ谷プロデューサーはおっしゃっていました。
新井一もストーリーは23パターンしかないと言っています。でも、星の数ほど、いや無限にストーリーができるのは何かと言えば、登場人物一人一人が違うから、みんな唯一無二のキャラクターだからですね。なので、キャラクターを考えろと口を酸っぱくして言っておりました。
みなさんのシナリオがいまいち「ありきたり」だなと思ったら、登場人物のキャラクターに目をやってください。
最初は、思いっきりぶっ飛んだキャラを作ってみるのもいいかもしれません。
そうそう、キャラづくりは、ユーチューブのシナリオ・センター公式チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCDy1_KJYwQ3nb5prwMoTOEQ
で、面白く解説していますから見てくださいね。
シナリオ・センターの坂本絵美さんの「ハード・ラック」は、キャラクターも抜群で、人物描写もうすごくうまいので大賞と争ったそうです。
確かに、シナリオを読ませていただいて、坂本さんはうまいと思いました。
とてもいいキャラクターを作られ、そのキャラをしっかりと動しているので、人物描写がすごくいい、共感できるんですね。
きっとプロの道をしっかりと歩まれることと思います。
皆さん、今年は「キャラクター作り」に心を砕いてみたらいかがでしょう。