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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シナリオから始まった

冷たい雨が降っています。昨日は、若手ライターの村上桃子さんが、「映像も小説もどれも美味しい欲ばり講座」で講義をしてくださいました。

 村上桃子

先日のジェームス三木さんとはまた違って、2007年デビューの村上さんのお話は、とても身近に感じられていたようです。
村上さんは、ライターズバンクに来たお仕事で小説もシナリオも両方デビューした初めての方です。
初めて単独で書いた「恋するマドリ~もうひとつの物語」を読んだ私が、ちょうど竹内まりあさんの歌をテーマにした40代・30代・20代の恋物語のドラマを書かるライターをというお話をいただいて、40代は山本むつみさん、30代は井上登紀子さんとお二人とも出身ライターなので、20代のライターに村上さんを推薦させていただいたのです。このドラマ「恋うたSP」は、評判もよく、初めて書いた脚本でご苦労はされたようですが、そこからまたプロデューサーの方からお仕事をいただき、どんどんつながっていきました。

 

村上さんは、ドラマのシナリオはもちろんのこと、小説、アニメ、ノベライズなど色々なお仕事をされています。
今回初めて、シナリオのノベライズの仕方など、今までお聴きしたことのないお話もしてくださり、ノベライズの妙味も感じさせていただきました。
シナリオライターがノベライズするというのは、シナリオを書いたことのない方がやるよりずーっといいものができるかなあと思いました。
シナリオの特性を知っているのはすごい強み。何が足りなくて、何が必要か、書かれていない背景や事情などシナリオを読み取る力があるのですから。
シナリオを書く力を持っていると、様々なお仕事に波及していけますね。


村上さんは、小説を学ぶところがないのでシナリオなら技術を教えてくれると思い、シナリオ8週間講座に入学され、本科・研修科と進まれました。
研修科では、書く習慣をつけたかったことと、ライターズバンクでチャンスをもらいたかったので、毎週書いていたそうです。

書く習慣をつけること、書き切ることが一番大切だと思うとおっしゃっていました。
仕事を始めてから、過去の作品を知らなかったことで困ったことがあり、知識は色々必要だということを痛感されたそうです。


新人として心がけていることは、早書き。大きな武器になります。
そして、常識ですが、案外できていないのが、締め切りを守ること、打ち合わせに遅刻しないこと。人としての基本が第一なのですね。
村上さんのお話は、受講生の皆さんにとって身近に感じられたようで、真剣に聞き入っていらっしゃいました。 

ジェームス三木さんのように総体的にみる目を持ち、村上桃子さんのように真摯に書くことができれば、新人としてすごい武器になるでしょう。
先輩に学び、まずは真似をしましょう。そこから、自分自身の生かす道がみえてきます。

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