シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。
出社してメールを開けたら岡田惠和さんから・・・朝から泣いてしまった。
そうです!芸術選奨文部科学大臣賞受賞のご報告でした。
私は朝起きて、急ぎ携帯でお祝いメールしたのですけれど、出社してセンターのパソコンを開けたら、岡田さんから昨日の夕方にご報告のメールをいただいていました。
すみません。昨夜は、古沢良太さんのお芝居を観に行っていました。
ま、それはさておいて・・・。
ご報告の中に
「こういうとき、センターの門をくぐった頃のことを思い出します。
感謝です。
センターを選んだ当時の自分を褒めてやりたいです。
ありがとうございました。」
という一文をいただきました。
もう、こんなことを言ってくださるなんて・・・どんなに新井が喜んでいることでしょう。きっと天国で拍手喝采を送っているにちがいない。
岡田さんは、デビューをしたときもご報告に来てくださいました。
その時も新井がとても喜んだことを憶えています。
本当に嬉しいです。
なによりのお褒めをいだきました。
新井が、いつも講師に言っていたことがあります。
「自分が育てたなど思うな。自分たちはシナリオのイロハを教えているだけだ。イロハを教えたからと言って、みんなが物書きになれるわけではない。その人の努力の賜物でしかない。」と。
新井は、「自分が育てた」と講師が言うことを極端に嫌っていました。
講師の中には、「私が教えたから」「私が育てたのよ」ということを声高に言う人もあり、そういう講師に一喝したものです。
それはなぜでしょうか。
デビューするまでのそれぞれの血のにじむような努力を知っていたからです。
もちろん、技術は身に着けることができます。しっかりとお教えしました。
でも、それを生かすも殺すも書き手の問題ですから。
私たちは誠実にかつわかりやすくシナリオの技術を身に着けられるようしっかりとお教えしていきます。
みなさんが、希望の道へ進めるよう、まずは基本を整える。それがシナリオ・センターの仕事です。
岡田さんからいただいたメールを何度も読み返し、続けてきてよかったとしみじみ思いました。
ありがとうございます。心から感謝です。
明日もまた頑張る力をいただきました。