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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ドラマには人を動かす力がある

シナリオ・センター代表の小林です。3月も今日で終わり。陽射しも春らしく、桜はほぼ満開状態の青山です。
明日は41日、なんだか気が引き締まる思いです。
新たな気持ちで頑張ろう!!っと。

 マクベス 夢のつづき

昨日は、出身ライターの森治美さんのお芝居を観にいきました。
「マクベス上演~夢のつづき~」
昭和8年、「マクベス」を上演しようとする劇団のお話、舞台を創る人の現実と夢を描いています。
たかだか「マクベス」を上演するのにどれほどの夢と現実があるのだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、時は、昭和8年です。
河上肇など多くの共産党系学者の検挙、富国強兵策、満州国侵略、国際連盟脱退、忠君愛国の精神鼓舞、ドイツでは、ナチスが政権をとりヒットラーが総督になった年です。大きな戦いへと向かいつつある時代でした。
どこか今の世の中に似てはいませんか。
特定秘密保持法から始まって、集団自衛権、憲法改正、一党独裁、言論統制・・・etcetc
脚本の森治美さんは昭和8年が二重写しのように見えてきたといいます。
だからこそ、人として変わらぬもの「夢」を描きたいと思われたのです。


昭和8年は、軍靴の足音が高くなりつつある時代でした。
そんな中で、「マクベス」上演を夢に、それぞれが様々な思いを胸に、特高に投獄されたり、「マクベス」の翻訳をずたずたにされたりしながらも、上演に向って力強く立ち上がる劇団員たち・・・。
様々な国からの軋轢が立ちふさがる中で、夢に向おうとする劇団員たちの姿が感動的なあっという間の2時間でした。
 

先日、山本むつみさんが、「ドラマには人を動かす力がある」というお話をしてくださいました。
そして、「ものの見方を変える機能があるのがドラマ」だと・・・。
森さんの舞台もそうですが、自分の想いをどう伝えるか、ドラマだからこそできることはたくさんあります。

たくさんの人に「伝わる」方法として、ドラマがあります。
あなたの夢を、想いを、考えを、生き方を、ドラマを通して、伝えてください。

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