シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。日曜日に行った説明会のご質問にひとりずつお応えする私の大イベントが本日すべて終わりました。
おひとりおひとり、今回は67名の方にお返事しました。
私って、案外質問にお答えするのが好きみたい・・・と今更ながら思ってしまいました。(笑)
月曜日からずーっとPCを打ち続けていたら、腱鞘炎になっちゃったらしく、今は右手が動きません。
情けない(涙)毎回のことなので、ま、慣れておりますが。
ちょうどいいことに明日・明後日は大阪校の入学式で、PCを打つ必要がないので、腕を休めてやろうと思っています。
とても面白い児童文学書を出身ライターの堀田けいさん、執筆です。
「いくたのこえよみ」(理論社刊)
小学生が「こえよみ」をするお話です。
「人の心が読める」と転校生のイクタ(生田みおりちゃんという女の子です)から聴いて、その力があれば毎日が楽しくなるとツクル君は弟子志願。
図書委員のカタギリも仲間に加えて、朝の教室掃除からはじまり、300人と握手、腕立て伏せ1000回、100キロ走る、犬猫の写真100匹撮る、踊り狂うなどなどたいへんな修業を続けます。
と、ある日、ついに心の声が聞こえるような・・・。
映画で「サトラレ」ってありましたけれど、それとは全く違う視点から、小学生3人の気持ちを描きます。
この本、児童文学なんですけれど、実に大人が読んで面白い。
堀田さんが、主人公イクタのキャラクター、事情を丹念創られていて、弟子志願のツクルを初め、カタギリ、家族や先生、友達一人一人までキャラクターがとても濃いんです。
なので、感情移入ができるんですね。
そして、なにより映像が浮かぶ・・・これは脚本も書かれているからでしょうね。
ラストは驚くような結末で、とても感動的です。
子供用の本と大人用の本と、内容は一緒でいいのだと思いました。表現法は、子供向けにちょっとやさしくしなければいけないのかもしれませんが、子供が夢中になれるものは大人も面白いのですね。
吉野万理子さんや、佐藤万里さんの書かれた児童書を読ませていただいたときもそう思いました。
「いくたのこえよみ」おもいっきり、楽しく拝読しました。
みなさんも、たまには、児童文学書を手に取ってみてはいかがでしょう。