シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨日は寒くって、冬へ逆戻りでした。そんな寒さの中で122期シナリオ作家養成講座が修了しました。受講生の皆さんから、「楽しかった!」という暖かいお声をいただき、講師の柏田、チューターの大塚、冨金原も寒さが吹き飛ぶほど喜んでいます。
どの講座でも、受講生と講師(添削も含めて)とチューターの3者の歯車が、いいかんじに動くと、いい結果を生み出します。
なぜなら、センターの講座は、聴講だけではなく、受講生の方々が毎回シナリオを書かなければ成立しないからです。
講師は、基礎技術をしっかりと教えるのはもちろんですが、添削も含めて、書くというモチベーションをいかに保たせるか大きな責任を負っています。
チューターは、休んだ方のフォローなどをしながら、休みたくないほど楽しい6ヶ月を過ごせるように心を砕きます。
受講生の方は、ともかく講座に出て、宿題を書く、ひたすら宿題を書く、そして添削を受けたシナリオを読み取り、次へのステップへと昇っていただくのです。
この3者の気持ちが重なった時に、講座として成功します。
プロへの道へと歩んでいくには、いい仲間でありライバルである友を創り、励まし、切磋琢磨しながら進んでいくことです。
講座に必要なのは、仲間作りであり、講師や事務局との一体感であり、そして、なによりシナリオを書く楽しさを体感していただいたことだと思っています。
出身ライターの方々が、シナリオ・センターを【故郷】と呼んでくださるのは、一方通行では終わらない、ともに学んでいくというこの3者の関係性から生まれたものではないでしょうか。
シナリオ・センターの講座もゼミナール教室も、アットホームです。
何故かというと、講師は、シナリオの技術は教えるけれど、創作の上では先生ではないと考えているからです。
先生ではない?・・・と思われるかもしれませんが、創作の上で、感性は教えられない、そこは同志なのですね。
技術的に、もっと良い見せ方、伝え方はお教えするけれど、書く人の感性、想いや考えを大事にするということです。
学ぶことに、創作することにアットホーム感が必要かどうかは賛否が分かれるところでしょうが、私は必要だと思っています。
創作は厳しい孤高の道です。ストイックに孤独の道を貫くからこそいいものができるという方もいらっしゃるでしょう。
でも、誰かに認められたり、励まされたりすることは、とても大事なことだと思うのです。
私たちが目指しているエンタテイメントの道は、アットホームで楽しく学ぶというのが似合うと思うのです。 124期シナリオ作家養成講座ももうすぐ始まります。今週土曜日は直前説明会。アットホームに行いますので、是非おいでください。